
【エイズ(AIDS)】の用語解説
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染すると発症する免疫不全症
性病として知られる感染症の中でも特に知名度の高いものであり、HIVに感染している人の血液や精液、腟分泌液などの体液が粘膜や傷口に触れると感染が広がる。
感染経路としては性行為が最も例として多く、性病予防にコンドームが重視される一因にもなっている。
また、HIVに感染しても即エイズ発症とは見なされず、多くの場合は感染後も数年単位で無症状の期間が続くことから、「感染しているのに自覚がない」という感染者がさらに感染を広げてしまうリスクがある。
HIV感染から1ヶ月半から2ヶ月ほど経つと風邪やインフルエンザに似た症状が出るが、この段階でもまだエイズとは判断されない。
エイズと判断されるには指標として定められた23の疾患が表れているかを基準にしており、その基準を満たす頃には免疫力が著しく落ちているため、様々な感染症を発症してしまう事態に陥ってしまう。
かつては「死の病」として恐れられていたエイズだが、現代では完治こそ叶わないもののHIV感染後でも発症を抑えることが可能になっている。
HIVそのものの感染力は弱いため、日頃から「感染者との性行為による感染」「感染者の血液に触れることで起きる感染」を意識して予防を行い、万が一感染した場合には早期の治療を行うことが推奨されている。